この研修会は、重度障がい児へのデジタルツール活用支援が、重度障がい児の力を最大限に引き出し、遊び、学習、そして社会とつながり、未来を大きくひろげるものであることを多くの方に知っていただきたい、という思いから企画しております。重度障がい児を育てているご家族、普段から関わる支援者、さらには同じ地域で暮らす人達、そんなすべての方が参加してくださり、重度障がい児が住みやすく、伸び伸びと成長できる街づくりを皆さんと一緒に作っていきたいと思っております。
今回の研修は茨木市の「令和3年度チャレンジいばらき助成金事業」の助成を受けて、一般社団法人できわかクリエイターズが主催しております。

日時:7月18日(日)13:00〜16:00
方法:Zoomによるオンライン
対象者:大阪府茨木市に関わるすべての方
講演概要
・伊藤史人氏(島根大学総合理工学研究科 助教)
「テクノロジーがひらく重度障害児(者)の今と未来」
私たちの生活はテクノロジーが支えています。人間はテクノロジーを進化させることで、猿にも劣る貧弱な身体で生き抜いてきました。重度障害児(者)の身体はたしかに弱いかもしれません。しかし、テクノロジーをうまく活用することで、この社会で生きがいをもって生活できるのも事実です。今、重い障害のある人たちはテクノロジーで何ができるか、これから何ができるようになるのかを、わかりやすくお話します。
・福島勇氏(国立高専機構熊本高等専門学校 特命客員教授)
「重度障害児が抱える学習上の困難さを軽減するためのデジタルツールの活用」
重度の運動障害を有する子どもたちはコミュニケーションすることや学習に必要な読むことや書くことに困難さがあります。一生懸命にやろうとしてもうまくいかずに失敗することが多く、その結果「自分がやってもどうせデキナイ」と諦めてしまい、受動的かつ消極的になりがちだと言われています。
それを防ぐためには、重度運動障害児のデキル力を活かすことができるデジタルツールの活用が不可欠です。しかしながら、学校現場ではGIGAスクール構想によって一人1台端末が配備されたものの、その端末を活かしたデジタルツールが知られておらず、彼らの学習ツールとして充分に活用できていないのが現状です。今回、学校現場におけるデジタルツールの効果的な活用について紹介します。
・引地晶久氏(一般社団法人できわかクリエイターズ 代表理事)
「重度障がい児の『できる』を支援するリハビリテーション」
重度障がい児のリハビリテーションは“命を守ること”が中心です。その先の、児の生活を豊かにする、児の可能性をひろげる支援はどこまでできているでしょうか?身体障がいだけでなく、知的障がいもあわせもつ児が自身の力で遊び、学ぶ支援は選択肢が少なく、『できない』と評価されることが多いのです。しかし近年、テクノロジーの活用により、重度障がい児も自身の力で『できる』ことがひろがっています。重度障がい児がまず関わるのは医療現場です。そこで児の世界をひろげるリハビリテーションをスタートしたいのです。実際にどんな活用を病院や施設で行っているか、ご紹介したいと思います。
当日スケジュール
12:45 開場(Zoom入室開始)
13:00 オープニング
13:10 伊藤史人氏講演
13:50 福島勇氏講演
14:30 休憩
14:40 引地晶久氏講演
15:20 質疑応答
16:00 エンディング
※申し込み後に自動返信される確認メールに研修会のZoomの案内がありますのでご確認ください。
ご質問や申し込み後のメールが届かないなどがありましたら、お気軽に下記のメールにご連絡ください。
問い合わせメール:dekiwakac@gmail.com
担当:一般社団法人できわかクリエイターズ 代表理事 藤井智代・引地晶久
「チャレンジいばらき補助金事業 重度障がい児の『遊び』と『学び』をひろげる研修会」への1件のフィードバック